新日本プロレス4日の東京ドーム大会で行われたNEVER無差別級選手権は、挑戦者のEVILが石井智宏(46)を撃破し第35代王者に輝いた。

「ハウス・オブ・トーチャー」総出でベルトを強奪した。レフェリーへの誤爆を機にセコンドのディック東郷のみならず、高橋裕二郎、SHOまでも介入させ、事実上4対1の数的優位を築き上げる。一方の王者サイドはYOHが助太刀に入ったが、EVILは石井にジャーマンを決めて攻勢に出た。

 なおも粘る石井に垂直落下式ブレーンバスターを狙われたところで、背後から裕二郎が急所攻撃で妨害。ここを勝機と見た挑戦者は東郷がレフェリーの目を引き付ける間にベルトを奪って石井を殴打すると、一気にEVIL(変型大外刈り)で乱戦を制した。

 裕二郎、SHOとNEVER無差別級6人タッグ王座を保持するEVILは、これで〝NEVER2冠〟を達成。5日東京ドーム大会では後藤洋央紀、YOSHI―HASHI、YOH組との初防衛戦を控えている。「ざまあみろコノヤロー! いいかおい、これ(ベルト)はよお、俺のものだ。明日もよ、このNEVER6メン、アイツらに俺が負けるわけねえだろう、コノヤロー。CHAOSを明日、沈没させてやるよ。よく覚えとけ!」と勝ち誇っていた。