新日本プロレス17日の富山産業展示館テクノホール西館大会の「ワールドタッグリーグ」公式戦で、「ヒロシとトオル」こと棚橋弘至(45)、矢野通(43)組が真壁刀義、本間朋晃組を破り開幕2連勝を飾った。

 初戦に続き懐かしの不良漫画「ビー・バップ・ハイスクール」ばりに学ラン&リーゼント姿で入場したが、棚橋はなぜか長ランから短ランに変えてこだわりの登場。ベテラン4人による公式戦は、矢野がコーナーポストを外して本間を金具にぶち当て、棚橋は軽やかにエルボードロップ。ビー・バップコンビがペースを握った。

 2015、16年大会優勝チームの真壁と本間は真壁のラリアート、本間のこけし、ブレーンバスターで反撃。それでも棚橋は本間に低空ドロップキックからドラゴンスクリューとつなぎ、テキサスクローバーホールドで勝負をかけた。ここは真壁にカットされ、Wラリアート、サンドイッチラリアート、本間のこけしロケットを浴びた。

 さらにコーナーで合体攻撃を狙われたが、矢野が巧みに介入。棚橋のピンチを救うと、相手の2人に同時急所打ちを放った。一転して訪れた大チャンスに、棚橋がハイフライアタックから必殺のハイフライフローを決めて本間を葬った。

 初戦で「拷問の館」撃破に続き開幕2連勝。「私立愛徳高校」の最強コンビのようにチームワーク抜群の2人は「金髪の鬼ソリは校則違反だろ、あんなもんはオイ! オマエらシャバ僧はな、トオルとヒロシがワールドタッグリーグで奏でる行進曲を黙って聞いていればいいんだよ」(矢野)とノリノリ。棚橋も「振り切っちゃうからね~」とさらなる爆発を予告。ベテランコンビが堂々、V争いの中心に躍り出た。