【新日本・G1】SANADA 内藤とのLIJ同門対決制す 「優勝してIWGPに挑戦」

2020年10月02日 11時30分

SANADAは得意技で内藤(下)を追撃した

 新日本プロレス「G1クライマックス」1日長岡大会のBブロック公式戦で、SANADA(32)がIWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠王者の内藤哲也(38)を破り公式戦初勝利を挙げた。挫折からスタートしたプロレス人生が正しかったことを証明、次はG1覇者として2冠王者の前に立つ。

「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」のリーダーにして、2冠王者との同門対決が動いたのは25分過ぎだ。Skull End(変型飛龍裸絞め)からのラウンディングボディープレスをかわされたSANADAは、コリエンド式デスティーノを浴びながらも正調は阻止する。

 内藤がバレンティアを狙ったところに、掟破りのデスティーノを発射。最後は渾身のラウンディングボディープレス2連発で激闘を制し「こんな大変な状況の中でここに皆さんが集まってくれたので、これは俺からのギフトだよ。長岡が一番好きです」と地元・新潟のファンにマイクアピール。開幕から3連敗と不振が続いたが、特別な相手からのシングル初勝利で反撃ののろしを上げた。

 SANADAは2005年11月の新日本の入門テストに不合格で、この年唯一の合格者が内藤だった。その後は11、12年に2度の東京スポーツ新聞社主催の東日本大震災復興支援チャリティー大会「ALL TOGETHER」で共闘するなど新日本と全日本プロレスの次世代エース候補として比較された時期があったものの、「落ちこぼれと成功者って感じでしたね」。抱き続けたジェラシーは16年にLIJ入りしてからも消えることはなかった。

 18年2月にオカダ・カズチカが持つIWGP王座に初挑戦したのを機に劣等感は消えたが、内藤とのシングル戦勝利で、証明したいことがあった。「生え抜きとかそういう言葉、あんまり好きじゃなくて。今を一生懸命頑張ることのほうが全然大切。新日本でできない経験もいろいろできたし、逆に落ちて良かったと思ってるくらいですから」。はた目には回り道に見えたかもしれないプロレス人生は、決して間違ってはいなかった。

 もちろん開幕から続いた内藤の連勝を止めただけで満足するつもりはない。「公式戦で(王者に)勝ったから挑戦とかあるじゃないですか。それは全く考えてないです。同じユニットでそんなことしてもかっこ悪いですし、G1に優勝してIWGPに挑戦したい」ときっぱり。内藤とのシングル通算戦績はこれで1勝1敗。盟友であり宿命の相手との決着戦を最高の舞台で行うため、残り全勝で逆転Vを目指す。