新日本プロレス最高峰のリーグ戦「G1クライマックス」24日札幌大会のBブロック公式戦で、後藤洋央紀(41)がSANADA(32)を破り1勝目をあげた。

 KENTA(39)との初戦(20日、大阪)で右肩を痛めた後藤は、SANADAのSkull Endに捕らえられたかと思えば掟破りの牛殺しを決められるなど窮地の連続だ。それでもラウンディングボディプレスは間一髪で回避し、ドラゴンスリーパーを切り返すと、SANADAの両足をトップロープに乗せた裏GTR(変型首砕き)で反撃に転じた。

 さらにローリングエルボーをキャッチしGTW(変型GTR)で追撃する。最後はミドルキックからの正調GTRを決め実力者を沈めた。

 初出場初優勝の快挙を達成した2008年大会以来、頂点から遠ざかっている。12年ぶりのG1制覇を目指す荒武者は「やっぱり年々、そう簡単には1勝、取れなくなってきてますよ。それはこの体が一番よく分かっている。でも、そんな俺を突き動かしているのは悔しさと、怒りと、夢。それだけだよ」と豪語していた。