女子プロレス「アイスリボン」の藤本つかさが、スターダムの〝お騒がせ女〟ジュリアに反応した。

 先日、ジュリアはインタビューの中で選手の大量離脱に見舞われた古巣のアイスリボンについて言及。「ハッピーで円満、それで退団者が続出っていうのもすごく不自然な話」「私が抜けて、アイスリボンは一致団結したとさんざんアピールしてたよね?」と厳しい言葉を並べ、大きな波紋を呼んだ。

 年内最終戦となった31日のアイスリボン後楽園ホール大会後、藤本は「ジュリア? ノーコメントです」と一度は拒んだものの、言葉を選ぶように「過去を振り返るようになっちゃったら…ネタがなくなったのかな」と口にした。

 2019年のアイスリボン退団後、藤本がジュリアについて触れるのは異例のこと。もともとジュリアをプロレス界に導いたのは藤本で、たもとを分かってからは〝絶縁状態〟だった。わずかながらでもコメントしたのは、一連の発言に何かしら思うことがあるようだ。

 試合では、この日をもってアイスリボンを退団し、来年1月1日からデスマッチ&ハードコアユニット「プロミネンス」として活動する宮城もち、鈴季すず組と対戦。鈴季とは惜別のエルボー合戦を展開し、トトロさつきの勝利を導いた。

 試合後は「私が引っ張っていく」と宣言したトトロの姿に目を細めつつ、藤本は「こういうある種、覚悟みたいな言葉と試合をしてくれた人がいて、解散という選択肢をしなくて良かったです。去る人もいますし、今日でプロレスが終わる選手もいますけど、アイスリボンは誰がやめても続いていくので。これからもアイスリボンの物語をみんなでつむいでいきたいと思います。来年? 頑張っていかないといけないですね。もうちょっと頑張ります」と語った。

 藤本とジュリア、かつて師弟関係だった2人の邂逅はあるのか――22年の女子プロ界で何かが起こりそうな雰囲気だ。