KO―D無差別級王者の秋山準(51)が、DDTに入団することが15日、正式に発表された。注目された役職は「ヘッドコーチ」になった。

 秋山は14日のDDT川崎大会で遠藤哲哉を破りKO―D無差別級王座を奪取。かねてサイバーファイトの高木三四郎社長から入団ラブコールを送られており、試合後にそれに応じることを示唆していた。この日、都内で会見が行われ高木社長から「このタイミングで武藤敬司選手がプロレスリング・ノアに、秋山準選手がDDTに入団することが決まりました」と発表された。

 秋山は「所属のお話は少し前から(高木社長から)いただいていたんですけど、所属は団体にリスクもある。その点、勝ってクリアしてお受けしたいっていうのがあったので、昨日ベルトを取れたのでお返事させていただきました。DDTに、自分の持っているもの全てを注ぎ込みたいと思います」と意気込みを語った。

 ヘッドコーチ就任について高木社長は「もともとゲストコーチに就任していただいて、練習面もサポートしていただいたんですが、正式入団していただいたからには、古くはジャイアント馬場さんや三沢光晴さんの近くにいて、いろんなスタイルのレスリングや、リング以外の作法も間近で見てらっしゃったと思います。そういった部分の人材育成の部分でヘッドコーチに就任していただくことになりました」と説明した。

 秋山は「ヘッドコーチって言ってもDDTにはDDTの歴史とかスタイルがあると思う。今現在いる選手をガラッと変えるつもりはなく、いい色は色で残しつつ、教えたい。技術より気持ちのところが大きいかと。ただ、1人くらい完全に教えたい。今度(入団)テストがあるので、もし入ってくれば教えたい。ただ、昔みたいにガンガン受け身取れ、スクワット何千回とかさせるつもりはない。実になる、むちゃにならないことをやっていきたいと思います」と意気込んだ。

 また、米WWEからのゲストコーチのオファーも受けていたが、こちらは「もうDDTのヘッドコーチなのでお受けできません」とDDTでの指導に専念することを明言した。