FMWやIWAジャパンなどで活躍し、先月29日に亡くなったターザン後藤さん(本名・後藤政二、享年58)の通夜が4日、都内で営まれた。

 エントランスには生前の思い出が詰まった写真が飾られ、後藤さんの試合映像もモニターで流された。現役レスラーやプロレス関係者ら約200人が参列し、故人をしのんだ。

 FMW時代に後藤さん、大仁田厚、サンボ浅子さん(故人)とともに「四天王」を呼ばれたリッキー・フジ(56)は関係者とともに訪れた。後藤さんとの思い出について「僕が初めてノーロープ有刺鉄線デスマッチをやった相手が後藤さん。周りを有刺鉄線を囲まれ、百戦錬磨の後藤さんと1対1になった。まさに檻の中にライオンと一緒に閉じ込められた感じ。ここから脱出するにはどうすればいいか?しか考えられなかったですね」と振り返った。

 通夜を後にする際は「後藤さんは対戦すると怖かったけど、パートナーになると、これ以上心強い人はいなかった。戦友というにはおこがましい。恩を受けたという形では師匠です。いろんなものを学ばせてもらい、それが今の僕を作っています」としみじみ話した。