米国の新団体「AEW」は7日(日本時間8日)、新日本プロレスの前IWGPヘビー級王者ケニー・オメガ(35)の参戦を発表した。

 AEWは5月にネバダ州ラスベガスで旗揚げする。スーツ姿でイベントに登場したケニーは熱狂的な歓声の中、迎えられた。列をなしてサインを求める花道のファンに応えると、両手で会場の興奮をあおる。早くも「ケニーコール」が巻き起こった。

 壇上でマイクを握ったケニーは参戦までの経緯を説明。すると突如、クリス・ジェリコ(48)が現れ、にらみ合いを展開する。言葉の応酬が続いた後、どちらからともなく突っかかり、乱闘に発展。数人のセキュリティーが止めに入って両者は引き離された。

 ジェリコは1月にAEWと契約。一方、ケニーはAEWの副社長に就任し、フルタイムの契約選手となった。

 新日プロ離脱後、WWEへの移籍の選択肢もあった。

「もしWWEに行けば喜ぶファンはいるだろうし、AEWに行けばそこにも喜んでくれるファンはいる。そしてオレはケニーがハッピーになれる場所にいたい」と語っていた。 

 ケニーは契約によってすぐに発表できる状態になかったことに触れつつ、ファンを待たせたことを謝罪。新天地で「世界を変えてみせる」と意気込んだ。

 また、アジャ・コング(48)、坂崎ユカの参戦も発表された。