ボクシングの元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(45=米国)は14日、オンラインで会見し格闘技イベント「RIZIN」の9月大会に参戦し朝倉未来とエキシビション戦を行うことを発表した。

 メイウェザーは2018年大みそかにRIZIN初参戦。エキシビション戦で〝キック界の神童〟那須川天心と対戦し、1ラウンド2分19秒でTKO勝ちした。その後2021年2月28日に東京ドームで開催予定だった新イベント「MEGA2021」で日本人選手との対戦が浮上したが、新型コロナウイルス禍で白紙となっていた。

 会見に同席した榊原CEOは「当初試合を行う予定だったMEGAから契約を引き継いでRIZINで戦います。日付と詳しいルールなどは決めてこれから発表したいと思います」と、会場や正式な日程、ルールなどは近日中に発表する予定であるとした。

 再参戦が決まったメイウェザーは「今は一番高いレベルではないが、最高のエンターテインメントを届けたい。自分は日本のファンが求めることを提供する。試合展開がどうなるかは対戦相手次第かもしれない」と意気込む。対戦する朝倉未来の「僕はMMAファイターなので、今後世界に名前を売るために利用させてもらいます。倒します」との言葉も「彼は一生懸命『倒す』と言っているが、オレは楽しみながら倒す自信がある。相手はただの対戦相手の一人にすぎない。相手の試合映像? 全く見る気はないし必要もない。前回(那須川戦)は『3Rやったほうがいいの? それとも1Rの方がいいの?』と聞いたところ『全力でやってくれ』と言われたのでやっただけだ」と一蹴。そして「もし本気でやりたいなら、もう少しお金を払ってくれれば5Rでも8Rでもやるよ。ぬるい感じで3Rやりたいならそのままでもいい」とまさかの〝ファイトマネー上乗せ〟を求めた。

 今後については「『もうメイウェザーはエキシビションをやらなくていいでしょう』と言わせる選手が出るまで続けたい。健康だしケガもしていないから」とエキシビションを続ける意向を明かす。さらに「今のボクシングは混乱していて、階級ごとのチャンピオンが多すぎる。だれもがチャンピオンになれる仕組みになっている。今ベルトを持っている中で本物は少ない。チャンピオン自体が多すぎて今日が薄まっている。仕組みをキレイにする使命がある。声と行動で恩を返したい」と苦言を呈した。