注目の大興行に毒ガス噴射! 19日に格闘技イベント「RIZIN」さいたまスーパーアリーナ大会が行われる。〝バカサバイバー〟こと青木真也(38)が取材に応じ、見どころを存分に語った――。

 ――RIZINさいたま大会では、バンタム級トーナメント2回戦が行われる

 青木 それってさ、もともと「Road to 堀口」だったわけじゃん?

 ――そのノリはありましたね。王者の堀口恭司がトーナメントに出ていないので挑戦者決定トーナメント的な

 青木 その堀口が直前でベラトールに移籍しちゃって、何のためのトーナメントなのか分からなくなっちゃったよね。

 ――RIZINは「堀口は条件が整えば、年1回は日本でも試合ができるようになる」と発表した

 青木 選手はこれを「おいしい」と思わなきゃダメだよ。つまり、今は〝猪木問答〟と同じで、出場選手全員が「お前は何がしたいんだ!?」と問われたわけ。今こそ自分の個性や主張を自由に出せる瞬間なんだ。そういう選手が出てくることに期待したい。

 ――注目の朝倉海 vs アラン〝ヒロ〟ヤマニハはどう見る

 青木 ちょっと実力差がありすぎるよ。朝倉海、圧倒的有利。〝ボンサイバイアス〟がかかっているとはいえ…レコードを見てもそうでしょ。

 ――では注目カードは

 青木 われらが矢地祐介だろ。武田光司相手で〝塩漬け〟必至だけど、そこで粛々と勝ちを拾えるかどうか。どんな形でもここで勝たなきゃ、前回勝った意味がなくなるからね。大事な試合だ。

 ――MMA2戦目で、元K―1王者の久保優太と対戦するリオ五輪レスリング男子銀メダルの太田忍も真価が問われる

 青木 そもそもこの試合が「久保の試合」みたいに見られがちなのが厳しいよね。太田は昨年大みそかの所英男戦で〝底〟を見せてしまった感があるからだけど…。

 ――ここで成長を見せてほしいと

 青木 そうですね。策はあるんだよ。バスターとかスープレックス。相手はずっと立ち技をやってきて、受け身ができないから、持ち上げて投げればKOだってチャンスがある。理想はリング外に落とす(注・反則)ことだけど、マットに叩きつけても十分チャンスは広がるからな。投げられるかどうか、そこに注目だ。