大相撲夏場所千秋楽(24日、東京・両国国技館)、小結若隆景(荒汐)が大関霧島(音羽山)との決定戦を制し、2022年春場所以来2度目の優勝を果たした。
本割で若隆景が幕内藤凌駕(藤島)を肩透かしで下し、霧島が幕内宇良(木瀬)を押し倒しで退けた。そして12勝3敗同士による決定戦で大関を一気に押し出して、25場所ぶりの賜杯を手にした。
優勝インタビューでは「あまり実感が湧かないけど、うれしく思います。一番一番、自分らしい相撲を取ろうと思って集中して土俵に上がっていました。それが良かったと思います」と振り返った。
23年春場所で右ヒザ前十字靱帯断裂の大ケガを負い、幕下まで番付を落とした。そこから再起を果たして、24年名古屋場所で幕内復帰。今年春場所は右ひじのケガにより14日目から途中休場し、春巡業も不参加。満身創痍の中、土俵に上がり続けている。
若隆景は「ケガをした時に、常にそばで支えてくれた家族の前で優勝ができてうれしい」と感無量の表情。優勝への原動力を問われると「一番は家族の存在です。今日も朝、子供たちに『優勝して』と言われたので、優勝できて良かった」と感謝を口にした。
師匠の荒汐親方(元幕内蒼国来)は「大ケガを乗り越えて31歳にもなったので、いろんな面で成長していると思う。前回優勝した時は若かったし、勢いもあったけど、今は負けても正面から当たったことが彼にとってはいいのでは」と愛弟子に目を細める。
大関取りの目安は三役で「3場所合計33勝」。返り小結で12勝を挙げた若隆景は「そこに向けてやっていきたいと思います」と言葉に力を込めた。













