〝大関候補〟の原点とは――。大相撲夏場所で2022年春場所以来2度目の優勝を遂げた小結若隆景(31=荒汐)が25日、東京・両国国技館で会見に臨み「今場所は全体を通して、集中して土俵に上がれたと思います」と納得の表情を見せた。

 福島県出身の若隆景は、東洋大卒業後に荒汐部屋へ入門。17年春場所で、三段目最下位格付け出しで初土俵を踏んだ。荒汐部屋会津後援会の事務局長を務める大森賢治さん(42)は、14年の長崎国体に大学2年だった若隆景と福島県代表として出場した。

 当時の印象について「低い姿勢から相手を起こして、攻めるスタイルは変わらないのかなと。私と出た時は2年生だったので、まだまだ体が小さかった。ただ相撲が上手で大学3、4年ぐらいにメキメキと力をつけてきたイメージがある」と振り返る。

稽古後の若隆景(左)と大森賢治さん=大森さん提供
稽古後の若隆景(左)と大森賢治さん=大森さん提供

 人柄についても「本当に真面目。普段はもう少し笑顔が多いと思うけど、勝負事に対しては本当に厳しい。テレビで見る分にはもう少し笑顔が見たいと正直思うけど、本人の真面目さと勝負に対するストイックさが、そういう表情に出ていると思います」と明かした。

 大関取りの目安は三役の地位で「3場所合計33勝」とされる。大森さんは「今場所のように若隆景関らしさを出してもらって、もう一度大関取りに向けて頑張ってほしい」とエールを送った。地元からの大きな期待を背負い、一つ上の番付を目指す。