元中日監督で野球評論家の落合博満氏(68)が8日、自身のユーチューブチャンネル「落合博満のユーチューブチャンネル」を更新。「日本の4番」について見解を語った。

 監督時代、打順を決める際にはまず4番から決めていたという落合氏。「4番を決めるとあとは楽」と語り、「4番がいないとどうやって組もうかなってのは苦労する」と熱弁をふるった。

 その上で現在の12球団で最も4番らしい打者をスタッフから問われると「いない」とキッパリ。スタッフは質問を変え、「指名したい選手」がいるのかを尋ねると落合氏は悩みながら「真の4番ってのは俺の中ではスーパーマンでなきゃいけない」と現在4番にふさわしい打者がいないと理由を語った。

 続けて育ててみたい打者はいるのかを問われると「もうちょっとで変わってくるんじゃないのかなというのは、岡本(和真=巨人)じゃないのか」と、2年連続で本塁打、打点で二冠王に輝いた長距離砲の名を挙げた。

 落合氏は4番打者には本塁打と打点だけでなく打率も求められると持論を展開。「3割切っちゃいけない」と昨季2割6分5厘だった岡本和の打率向上を要求した。

 一方で、昨季岡本和とともに本塁打王に輝き、侍ジャパンの4番候補に挙げられているヤクルト・村上宗隆には「まだ実績としてそんなにあるわけじゃない」とコメント。「ある程度実績を上げてもらわないと4番ってポジションにはつけない」とツバメの若き主砲にエールを送った。