楽天・涌井秀章投手(34)が好調オリックス打線につかまり4回6安打5失点で降板した。

 初回こそ三者凡退で立ち上がった涌井だったが、2回に先頭の杉本に甘く入ったストレートを逆方向へ運ばれ14号先制ソロを許した。

 相手先発は交流戦MVPを獲得した侍ジャパンの若きエース候補・山本由。その右腕が150キロ超のストレートを連発し楽天打線を翻ろうする一方で、涌井は3回につかまった。

 一死から福田に四球を与えるとすぐさま二盗を成功され2番・宗の左前打で生還。さらに二死一塁となって4番・杉本が今度は左中間を真っ二つに切り裂く適時二塁打で2点目。さらに続くモヤにも7号2ランを浴びて、涌井はこの回2四球と長短4安打を浴び4点を失った。

 楽天はその裏、相手の適時失策で1点を返したものの、山本を相手に3回まで1―5の苦しい展開。涌井も結局、4回77球を投げ6安打5失点で降板となった。交流戦優勝を果たしたオリックスの勢いは増すばかりだ。

 降板後の涌井のコメント「変化球を多く投げ過ぎました。カウントを悪くし、自分のピッチングにならなかったです」