楽天・田中将大投手(32)が29日のDeNA戦(楽天生命)に先発登板。5回までわずか62球、散発3安打の好投を続けていたが、3巡目に入った6回、この日22人目の打者となったオースティンに8号ソロを浴び先制を許した。

 最速150キロのストレートにスライダー、スプリット、ツーシームと変化球を自在に操り、相手先発・濱口との息詰まる投手戦を演じていた田中将。濱口が4回に無死満塁のピンチを無失点に切り抜けるなど、アップダウンの激しい無失点投球を続けるなか、先に失点したのは田中将の方だった。

 6回二死を奪いながら4番・オースティンに対しカウント1ー2と追い込んでの5球目、148キロストレートは狙った内角高めより甘く入り、オースティンはこれを一閃。田中将の〝しまった〟という表情の通り、左中間最深部へ飛び込む8号ソロとなってDeNAに待望の1点が入った。

 この展開の中で悔やまれる外国人への不要な一発。その失投が防げる範囲内の1球だっただけに田中将の表情は悔しさにゆがんだ。

 なお、試合は7回裏に無失点投球を続けていた濱口にアクシデントが発生し降板。ここから楽天が岡島の左前打から一死二塁とし代打・横尾が適時中前打で1―1の同点に追いついた。