広島の中村奨成捕手(21)が16日の中日戦(バンテリン)に「2番・左翼」でプロ初のスタメン出場を果たすと、4年目にしてうれしいプロ初安打を放った。

 未完の大器が〝スタート〟を切ったのはプロ通算7打席目だった。初回こそ空振り三振に倒れたが、3回は四球で「プロ初出塁」を決めてステップアップを遂げると、5回先頭の第3打席で相手2番手の鈴木から左翼線を破る二塁打。二塁ベース上では控えめにガッツポーズを繰り出して笑みを浮かべた。

 広陵高(広島)時代の2017年夏の甲子園で1大会6本塁打。1985年に清原(PL学園)が記録した1大会最多の5本を上回る大活躍で話題となった。

 これまで「負けられない。素晴らしい先輩がいるので。自分の中でなにくそと思ってしっかりやっていけたら」と決意を語っていた。

 この日、ツイッターでは「中村奨成」「プロ初スタメン」「プロ初ヒット」などが次々とトレンド入りを果たすなどSNS上で大反響を呼んだ。