虎の元気印がビックリ特大弾――。阪神の育成2年目・小野寺暖外野手(22)が27日、中日との練習試合(北谷)で途中出場ながら特大の3点本塁打をマークし、悲願の支配下登録へ猛アピールした。
 
 4―1とリードの6回、1点を加えなおも二死一、三塁のチャンスで

小野寺に最初の打席が回ってきた。中日の5番手・山本の投じた4球目を強振すると、会心の当たりは左翼席後方の防球ネットへ。推定飛距離130メートル超の特大アーチとなった。

 大てがらの背番号127は「ストライクが来たら全部振ってやろうと思って打席に入った。きょうの結果で余裕を持つことなく、今後もアピールしていきたい」と表情を引き締めた。

 育成選手ながら今季は一軍キャンプに抜擢。明るいキャラクターとパンチ力のある打撃が持ち味の若虎は、まさに伸び盛りだ。

 矢野監督も「いやいや! もう素晴らしい! 勇気ある新聞社は1面にしてくれよ。当てにく打撃をせず、しっかりバットを振り切るのも暖の魅力。1打席で結果を出してくれた」と終始ご機嫌。在阪スポーツ各紙の記者に「でも1面はないんやろ…。どうせ守りに入って(この日登板した藤浪)晋太郎やろなあ」と〝1面起用〟を猛プッシュする念の入れようだった。