伊勢孝夫氏が提言 阪神「白旗」まだ早い…糸井外して〝大逆襲打線〟を!

2020年09月11日 06時15分

調子が上がらない阪神・糸井

【新IDアナライザー】負ければ自力V消滅の可能性もあった阪神は、10日のDeNA戦(横浜)を8―7で辛勝。連敗も3で止め、土俵際で意地をなんとか見せた格好だ。とはいえ首位巨人とのゲーム差は9・5。容易に追いつける差ではないことは誰の目から見ても明らかだ。窮地の虎に逆転の余地はまだあるのか。本紙評論家の伊勢孝夫氏は大胆な虎打線改造を提唱した。 


 巨人が大差で首位を独走する状況が続いているが、私はまだまだ阪神が追いつける可能性はあるとみている。シーズンは残り2か月近くある。巨人も調子を落とす時期は必ず来るはずだし、その時までに4~5ゲーム差にまで差を詰めておけば、今季は最後まで何が起こるかわからない。阪神は伝統的に〝あきらめのいい〟球団だが、ここで白旗を掲げてはならない。

 今の阪神に必要なのは思い切った打順改造だ。糸井の不調もあって3番打者が固定できないことと、6番・ボーアの調子の波が激しいことで、大山、サンズらの長打力が生かし切れていない。この状況を打開するため、私は近本の3番打者としての起用を推したい。

 足こそ速いが、四球を選ぶことが苦手で出塁率も決して高くない近本は、かねがね1番打者向きではないかもと思っていた。小柄ながら長打も期待できる近本のパンチ力は3番打者としても魅力的だし、何よりも彼が塁に出てプレッシャーをかければ、おのずと敵バッテリーが選択できる配球も限られたものになってくる。4番のサンズは配球の読みや、相手投手との駆け引きにたけている打者。近本が塁上をかき回すことで、より一層の相乗効果を狙いたい。

 代役の1番打者には糸原が適任だろう。決して俊足とは言えないタイプだが、しぶとく粘り四球も選べる彼は出塁率も近本を上回っている。「7番・右翼」としては糸井より高山を使ってほしい。代打で結果を残せずに二軍調整が続いているが、魅力のある打者であることに変わりはない。

 シーズンは残り51試合もある。何度も繰り返すが、今この時点であきらめる理由は何一つとしてない。(本紙評論家)