中日のダヤン・ビシエド内野手(31)が、新型コロナウイルスの影響でいまだに開幕のメドが立たず、ストレスがたまるばかりの状況下を“魔法のソウルフード”で乗り切ろうとしている。

 目下ナゴヤ球場で行われている自主練習に参加しており「今はとにかく、この状態をキープするように心がけてやっている。必ず開幕は来ると思う。開幕日が決まったら状態を上げていきたい。始まったときにはしっかりと仕事はします」と腕をぶす。

 そんなビシエドが毎日のように食べて英気を養っているのが出身国キューバの代表的な豆料理「フリホーレス・ネグロス」だ。黒いんげん豆と豚肉、ニンニク、オレガノ、コリアンダーなどを煮込んだ、見た目はお汁粉のようなスープで「キューバ人はご飯にかけて食べるんだ。おいしいからといって食べすぎてしまうといけないから、気をつけないとね」とニヤリ。

 特に黒いんげん豆にはビタミンB1や葉酸、鉄、マグネシウム、亜鉛などのミネラル、造血効果のあるモリブデン、抗酸化成分のポリフェノールなどが豊富に含まれており、免疫力の改善、抗炎症作用などに期待できるとされる。

 新型コロナの感染拡大に伴い、日本の一部地域では緊急事態宣言が発令される事態となっているが「今は世界のどこであっても同じ状態だから、とにかく今は慌てないで、落ち着いて生活することが大切だと思う」と努めて冷静に話す。ビシエドはその開幕の“時”が来るまで魔法のソウルフードを食べながら牙を研いでいる。