エンゼルスの大谷翔平投手(28)がオールスター戦でクローザーを務める可能性が14日(日本時間15日)に浮上した。前半戦最後の登板となった13日(同14日)の本拠地アナハイムでのアストロズ戦に「1番・投手兼DH」で出場し、6回を4安打1失点、12三振の快投で今季9勝目を挙げた。6月9日(同10日)から6戦6勝でその間、防御率0・45と無双状態。19日(同20日)にドジャー・スタジアムで行われる真夏の祭典で指揮を執る敵将のベイカー監督も大谷の二刀流起用に頭を悩ませている。先発か救援か。そんな中、守護神として起用する可能性もあるという。
歴史的な快投だった。強打のアストロズ打線を1点に抑え、毎回の12三振を奪った。4試合連続の2桁奪三振は日本投手では1995年の野茂英雄(ドジャース)に並び最長、球団では77年のノーラン・ライアン以来2人目だ。
この投球でチームの連敗を5で止めた。連敗を止めるのは今季5度目だが、対戦相手が良かった。アストロズのベイカー監督はオールスター戦でア・リーグの指揮を執るのだ。
地元紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は「大谷翔平がオールスター戦で先発できるところを見せた」と報じた。
オールスター戦での先発最有力と見られていたアストロズの剛腕バーランダーの回避が決定。米メディアは大谷とレイズの左腕シェーン・マクラナハン(25)の一騎打ちと見ている。マクラナハンは13日(同14日)時点でメジャートップの防御率1・71、147奪三振、ア・リーグ2位の10勝と大谷を上回っている。ベイカー監督は二刀流の話題性と最強左腕のどちらを選ぶか難しいところだ。
そこで浮上したのが救援、それもクローザーとしての起用だ。14日の試合前に投手・大谷の起用法について問われたベイカー監督は「(先発する)可能性はあるよ。ネビン監督代行に『先発とリリーフ、どちらがいいか?』と聞いたら、ショーヘイは我々の判断に任せて合わせると。彼にとっても我々にとっても過ごしやすい判断をしたいと思っている」と大谷の意思を尊重すると断言。
さらに「先発でなければ2番手か」の質問には「みんなは答えが欲しいだろうけど、言えるのは彼が試合に出るということだけ」と先発以外の起用に含みを持たせた。
ただ、2番手や3番手の起用は考えにくい。大谷を「彼はオールスターではなくメガスター」と評価しているベイカー監督だけに先発と同様のインパクトある起用をするだろう。そうなれば残されたのはクローザーだ。
メジャー移籍後、大谷は50試合全て先発登板しているが、日本ハム時代の2016年にソフトバンクとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージの第5戦に「3番・DH」で先発出場し、9回にDHを解除して抑えで登板。自己最速の165キロをマークして、セーブを挙げている。
今回、救援で選出されたヤンキースのホームズ(16S、防御率1・34)、ガーディアンズのクレース(19S、防御率1・45)、オリオールズのロペス(17S、防御率1・70)、タイガースのソト(18S、防御率2・59)と素晴らしい顔ぶれだが、ヤンキースの黄金時代に君臨し、歴代最多の652セーブを挙げたリベラのような絶対的な存在ではない。ましてオールスター戦は真夏の祭典。大谷が最後に登場すればゲーム展開に関係なく、盛り上がりは最高だろう。球数が少なければメジャー自己最速の101・1マイル(約162・7キロ)超えも期待できる。先発か救援か。それとも守護神…。ベイカー監督の決断に注目だ。
【大谷MVPTシャツを配布】エンゼル・スタジアムでもはや恒例となった大谷来場者プレゼント。この日は昨年のア・リーグMVP受賞を記念した「大谷MVPTシャツ」が配布された。漢字で正面に「最優秀選手」とプリントされており、なかなかインパクトあるデザイン。試合前から多くのファンが列をつくっていた。












