ヤンキースのジェームス・タイヨン投手(30)は2日(日本時間3日)に地元ニューヨークでのエンゼルスとのダブルヘッダー第2試合に先発し、7回まで走者を一人も許さない完全投球を続けていたが、8回の先頭打者に初安打を許して大偉業を逸した。チームは2―1で逆転勝ちして、同一カード3連勝。8回2安打1失点だったタイヨンが今季6勝目(1敗)をマークした。

 異様な緊張感と高揚感が途切れたのは22人目だった。8回先頭の4番ウォルシュを2球で追い込むも 3球目の速球を捉えられた。二塁ベース左を抜けようかという鋭いゴロをシフトしていた遊撃手カイナーファレファがスラインディングしながら逆シングルで捕球を試みるもグラブをはじいた打球は左前に転がり、二塁打となった。

 ヤンキー・スタジアムのファンはスタンディング・オベーションでタイヨンをねぎらった。二死後、スズキに左前へ先制適時打を打たれるも、直後に味方打線が逆転した。

 メジャーでは完全試合を過去23人が達成しているが、2012年のフェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)を最後に出ていない。ヤンキースでは1956年のワールドシリーズでドン・ラーソン、98年にデビッド・ウェルズ、この試合でテレビ解説を務めたデービッド・コーン氏が99年に達成している。大偉業を逃したのは残念だが、白星が付いたことはせめてもの救いか。