西武が図らずもパドレスに移籍した秋山翔吾外野手(34)が国内復帰する際のポールポジションに立っていることが判明した。

 今季開幕直前にレッズを自由契約となった秋山は今月7日になってパドレスとマイナー契約。3Aエルパソでメジャー昇格を目指すチャンスが与えられた。

 これを受けて古巣、西武の渡辺久信GM(56)は「本人的にも不完全燃焼だと思う。チャンスはすごくある。とにかくメジャーに上がってほしい」と異例のエールを送った。

 渡辺GMは当初、秋山が日本球界復帰のメドとしていた5月の帰国に合わせ4月後半「5月に帰ってくるという話なので、会って話をする」と再獲得に乗り出す構えを見せていた。

 しかし、西武が獲得意思を表明した直後にパドレスとの交渉が動き始め3年ぶりの古巣復帰はお預けとなった。

 一方で、秋山の状況をリアルタイムで的確に把握し、本人から丁重な断りを受けた渡辺GMのやりとりを見る限り、国内復帰の際の最有力球団が西武であることを垣間見ることができた両者の関係性だった。

 栗原の故障、柳田の抹消で西武よりも早く動き出していたのがソフトバンク。おそらく条件では、西武の倍額をもいとわないホークス側の姿勢だったが、ここまで強固な渡辺―秋山ホットラインによる絆を見せられては勝負はあったも同然だ。

 今後、秋山の奮闘しだいではメジャー昇格も見えてくるが、逆にそうならなかった場合、7月のトレード期限、そして今シーズンオフと秋山の国内復帰の際にはライオンズが再び獲得レースのポールポジションに立っているであろうことが今回の騒動で明らかになった。