ドジャースからFAになっていたマックス・シャーザー投手(37)が29日(日本時間30日)に3年総額1億3000万ドル(約147億5000万円)でメッツと合意した。米スポーツ専門局ESPNなど複数のメディアが一斉に報じた。

 シャーザーはメジャー通算190勝、サイ・ヤング賞3度受賞の21世紀のMLBを代表する剛腕。今季はシーズン中にナショナルズからドジャースに移籍し、15勝4敗、防御率はメジャー2位の2・46をマーク。被打率1割8分5厘とWHIP(1イニングに許す走者数)0・86はメジャートップ。9月12日(同13日)のパドレス戦で史上19人目の3000奪三振を達成している。通算3020奪三振は現役トップだ。年平均4333万ドル(約49億2000万円)は史上最高額となる。

 米CBSスポーツ(電子版)などは契約2年目の2023年シーズン終了後に契約を破棄できるオプトアウトの権利、全球団に対するトレード拒否権を有しているなどと伝えた。

 メッツはFAとなっていた生え抜きのノア・シンダーガード投手(29)がエンゼルスへ移籍したが、18年と19年にシャーザーを制してサイ・ヤング賞を受賞したジェイコブ・デグロム投手(33)は健在。超強力な2枚看板は魅力十分だ。

 すでに通算126本塁打のスターリング・マルテ外野手(33=アスレチックスFA)、20発以上4度で通算138本塁打のエデュアルド・エスコバル内野手(32=ブルワーズFA)、19年に26発、通算89本塁打のマーク・キャンハ外野手(32=アスレチックスFA)と強打者を補強。来季の台風の目になるのは間違いない。