国民栄誉賞を辞退したエンゼルス・大谷翔平投手(27)について、大谷を知る岩手のアマチュア関係者から「本人はとにかく30歳までは野球一筋。遊びも結婚も封印してその道を極める覚悟をもって野球に没頭している。正直にいえば、そういう(授賞式などの)公式行事に時間を取られるよりも、練習がしたいんでしょう」との声が上がっている。

 大谷は日本ハム時代から、誰よりも「1日24時間」を野球に捧げてきた。千葉・鎌ケ谷の勇翔寮では、オフになれば、朝昼の練習だけでなくクリスマスイブの晩でも室内練習場で黙々とバットを振る大谷の姿があった。

 当時の栗山監督は「翔平は寝ている間も野球の夢を見ている」と睡眠中でも、野球から離れることのない大谷の姿勢をたたえていたもの。

 テレビ局の取材時にも「トレーニングの時間を削りたくないから」と局内の社員食堂で夕飯を済ませ、取材終了後、即座に都内のジムへと向かう大谷のストイックさは、他を寄せ付けないものがある。

 25日には国民栄誉賞に続き、岩手県の県民栄誉賞も辞退していたことが明らかに。さらなる高みを目指し、二刀流を極めようとする大谷の覚悟の表れのようだ。