エンゼルスの大谷翔平投手が国民栄誉賞の打診を辞退したことが米国でも話題を呼んでいる。米スポーツサイトのブリーチャー・リポートは23日(日本時間24日)に「エンゼルスの大谷翔平は2021年ア・リーグMVPを勝ち取った後、日本の国民栄誉賞を断った」との見出しで報じた。

 松野博一官房長官は22日の記者会見で大谷に国民栄誉賞授与を打診したところ「まだ、早いので今回は辞退させていただきたい」と回答したことを明かした。その上で「さらなる高みに向けて精進に集中するという強いお気持ちと受け止め、国民とともに大谷選手の来シーズン以降の一層のご活躍をお祈りをいたします」と今後の飛躍を期待した。

 この日本発の報道を受けて同サイトは「どうやら大谷翔平は、母国日本の賞を受け取る前に大リーグの履歴書をもっと書き足したいようだ」と好意的に伝えた。

 米デジタルスポーツメディアは「大谷は2021シーズンのスポットライトを奪い、世界は称賛が足りないとばかり盛り上げる中、彼自身はもっと最高を届けられると信じている」と志の高さを絶賛した。

 地元紙オレンジ・カウンティー・レジスターでエンゼルス番を務めるジェフ・フレッチャー記者もこのニュースを自身のツイッターで速報。ファンらからは「謙虚王」「なんて低姿勢なんだ」「すごくかっこいい」「彼のエキサイティングな旅はまだ続くのだ」などのリアクションが相次いでいる。