ア・リーグMVP・大谷翔平 日本人初!満票の笑み「支えてくれた皆さんに感謝」

2021年11月19日 11時30分

ライバルを圧倒した大谷(ロイター=USA TODAY Sports)
ライバルを圧倒した大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が18日(日本時間19日)に今季のア・リーグMVPに選出された。全米野球記者協会(BBWAA)会員の投票で30人全員が1位票を投じる完勝だった。日本選手では2001年のマリナーズ・イチロー以来、2人目で満票は初。満票での選出は現行制度になった1931年以降では史上19人目の快挙だ。ともにブルージェイズの48本塁打で本塁打王に輝いたウラジーミル・ゲレロ内野手(22)と45本塁打のマーカス・セミエン内野手(31)に大差をつけて初の栄冠を手にした。

 投打の二刀流で歴史的なシーズンを送った大谷のMVP選出は確実視されていた。ゲレロも“普通の年”ならブッチギリでMVPだが相手が悪かった。米メディアの模擬投票では軒並み圧勝、ほとんどが満票だった。オンラインカジノのオッズは1・02倍と、もはや儲けることは不可能なレベルになっていた。注目は満票で選出されるか、その一点だった。

 結果は堂々の満票。2015年のハーパー(ナショナルズ=現フィリーズ)以来で、ア・リーグでは同僚・トラウトの14年以来だ。もちろん、日本選手では初だ。

 大谷は満面の笑みで「すごくうれしいですし、まずは投票してくれたBBWAAの記者の皆さんと、チームメートと監督、コーチ、ファンの皆さん、トレーナーと僕の手術をしてくれたお医者さんの皆さん、支えてくれた皆さんに感謝します」と語った。

 開幕直後から二刀流で全米を席けんしたが完全に定着したのは7月13日(日本時間14日)のオールスター戦だ。大谷も「一番大きなモーメントとは」と問われると「オールスターはやっぱりいい経験を、というか本当にテレビで見ているような選手と一緒にやらせてもらえるってことはなかったので、それはすごくいい経験になりました」と振り返った。

 ファン投票でDH、選手間投票で先発投手と2部門で選出されると、MLBはルールを変更した。野球規則では認められていない「1番・DH」でスタメン出場し、1回裏に先発投手としてマウンドに上がることを「特例」として決定したのだ。打者では2打数無安打だったが、投手では1回を無安打無失点で勝利投手になった。
 ア・リーグMVPに選出されたことで今オフだけですでに8冠を手にしたが表彰ラッシュはまだ続く。23日(同24日)は先発投手とDHの2部門で最終候補に残った「オールMLBチーム」、29日(同30日)は年間で最も活躍したDHに贈られる「エドガー・マルティネス賞」が控える。

 埋もれていた過去の記録に光を当て、新たな歴史を刻んだ1年は「2021年は大谷翔平の年」と語られるだろう。しかし、大谷のポテンシャルは完全に解放されていない。打者では本塁打王、50本塁打、投手でもサイ・ヤング賞を狙える。大谷の二刀流伝説はここからが本番。楽しみだ。

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