パドレスのダルビッシュ有投手(35)は23日(日本時間24日)に本拠地サンディエゴでのジャイアンツ戦に先発し、5回1/3を1被弾を含む3安打4失点、7三振3四球で勝敗は付かなかった。打者21人に96球。最速は97マイル(約156キロ)だった。チームは延長10回の熱戦を7―6でサヨナラ勝ちした。

 立ち上がりは上々だった。先頭ラステラを一ゴロ、ベルトはスプリットで空振り三振、ブライアントは中飛と三者凡退終えた。ところが、4点を先制してもらった2回にすぐさま失点した。4番ウェードに落ちなかったスプリットを右翼線二塁打され、二死後にヤストレムスキーにカウント1―1から真ん中に入った甘いスライダーを右翼席へ2点本塁打を放り込まれた。

 3回は二死後に四球を与えるも無失点で終えた。4回は一死後にクロフォードをカットボールで、ロンゴリアをスプリットで連続空振り三振。5回一死一塁は代打ディッカーソンを遊ゴロ併殺に仕留めた。

 打線が3巡目に入った6回は四球と安打で無死一、二塁のピンチ。ここで3番ブライアントをカットボールで空振り三振に切ったが、この時点で球数は96球。次打者が2回に右翼線二塁打されたウェードだったため、降板となった。直後に救援した左腕ヒルが代打の右打者スレーターに逆転3点弾を浴びて、ダルビッシュの9勝目が消えた。

 先発投手として最低限の仕事はしたが、2試合連続で救援投手に白星を消された。次回登板は自らの右腕でチームを勝利に導きたい。