ヤンキースの田中将大投手(31)は2日に新型コロナウイルス感染拡大の影響により3月下旬にキャンプ地のフロリダ州タンパから日本へ一時帰国していたことを広報を通じて明かした。同時に自身のツイッターを更新して「一部報道にもありました通り、3月下旬に家族と共に日本へ一時帰国しました」と報告した。

 さらに「現在新型コロナウイルスの感染が拡大しているアメリカから日本に入国する事で、私たちは現在何も症状はありませんが、それでも知らず知らずに誰かに感染させてしまうことはないか?逆に家族が感染してしまうのではないか?様々な想いがありました」と胸中を吐露してこう続けた。

「ですが、キャンプ中断後もキャンプ地フロリダで生活していく中で、新型コロナウイルス感染以外でも身の危険を感じさせられる出来事があり、十分に注意をしながら一時帰国する決断をいたしました。現在は日本政府の要請通り、2週間の自宅待機中です。引き続き海外からの入国者として、責任ある行動をとっていきたいと思います」

 田中は3月12日(日本時間13日)にレギュラーシーズンの開幕延期とオープン戦の打ち切りが決定後もタンパに残留。しかし、同15日(同16日)に日米の報道陣に対応後、動静は不明だった。

 そんな中、マット・ブレイク投手コーチが1日(同2日)にヤンキースの番記者向けに電話会見を行った。田中については「マサは他の投手より早い仕上がりで、とても好調な状態にあった。ここ2週間ほどは彼と話をしてないが、調整は任せている」と信頼を寄せていることを明かした。

 開幕延期が発表された直後は4月9日(同10日)以降が想定されていたが、3月16日(同17日)に早くても5月中旬に再延期された。さらに新型コロナの猛威が衰えない現状から米独立記念日の7月4日(同5日)が有力とする報道が相次いでいる。