「痛恨の極み」センバツ史上初の中止「高野連が独自の判断で決めた」

2020年03月11日 20時14分

八田英二高野連会長

 日本高野連は11日、大阪市内で「第92回選抜高校野球大会」の開催の可否を判断する臨時運営委員会を行い、史上初の開催中止を決定した。

 苦渋の決断だった。主催者の丸山昌弘毎日新聞社社長は「この1週間、様々な協議を重ね、中止せざるを得ない判断をした。安心してプレーすることを担保できない。選手の心情を考えると断腸の思い。活躍を楽しみにしていた関係者の皆さまには申し訳ない気持ちでいっぱい。痛恨の極みであります。今回の決定にご理解を頂き、32校の選手たちに改めてエールを送っていただきたい」と話した。

 4日に無観客開催の方針を打ち出し、懸命に準備を進めた。各チームへのマスクの手配、甲子園球場側と協議を続け、球場内に12か所の消毒エリアを設け、移動バス、宿舎の安全面など、でき得る限りの衛生面対策を模索した。

 しかし、9日に日本野球機構(NPB)がプロ野球公式戦の開幕延期を決定し、安倍首相がさらなるイベントの自粛延長を呼びかけた。感染者数はこの1週間で拡大の一途をたどり、ギリギリまで決行を模索をした高野連は追い詰められた。

 高野連の八田英二会長は「感染状況を考えれば、今日が決断の日だろうと判断した。先週の感染状況では(開催)できたかもしれない。しかし、大阪、兵庫でも格段に感染者が増えている。感染者が出た場合、どのような対策をすればいいのか。100%の対策はできない。高野連が独自の判断で決めたこと」と経緯を説明した。

 今後、出場校について「高野連として何ができるか。要望を聞いて考えていきたい」(丸山社長)と救済措置を考えていく。選抜の歴史に前例のない判断を下し、さらに夏に向けても引き続き不安は残るかもしれない。しかし、八田会長は「球児に寄り添って運営していきたい。これに揺らぎはない」と力を込めた。