巨人・澤村拓一投手(26)の「六本木クラブ暴行事件」が波紋を広げている。17日発売の「週刊文春」が報じたもので、クライマックスシリーズ(CS)直前の10月8日深夜、六本木のクラブで澤村が同じフロアにいた男性とトラブルになり、澤村に暴行を受けた男性が警視庁麻布署に被害届を出したという。だが同席したとされる、もう一人の大物投手は現場にはいなかった…。本紙がキャッチした事件の真相は――。
問題となったのは、17日発売の「週刊文春」。「スクープ CS直前、警察沙汰を起こした“投げる野獣”巨人澤村拓一『六本木クラブ暴行事件』」と題した記事では、澤村と男性のトラブルを報じている。
その後、暴行を受けた男性から所轄の麻布署に被害届が提出されたものの、最終的には示談に。本紙が取材した“事件のあらまし”も同様の内容だったが…。決定的に違ったのは事件現場に同席した、澤村の同僚の存在。文春では内海哲也投手(32)とされていたが、実際にその場にいたのは若手選手のAとBだったのだ。
後日、警察の事情聴取に応じたのもAとBで、球団が文春サイドの取材に対し「重大な事実誤認が含まれている」と対応したのは、この部分を指しているとみられる。
それがどうして「内海」になってしまったのか。昨季まで選手会長を務めていた内海は、現在も選手から人望を集めるリーダー的存在で、球団幹部からの信頼も厚い。少なくとも目の前で起きた、警察沙汰にまで発展しかねない事態を放っておくことはない。「内海がその場にいたなら、トラブルは起きなかったんじゃないか」と語るナインもいたほどだ。
その内海は16日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の推定4億円(来季が4年契約の3年目)でサイン。だが今季は開幕から9試合勝ち星なしとつまずき、22試合で7勝9敗、防御率3・17の不本意な成績に終わったとあって、会見では反省しきりだった。
「球団からはもっとこっぴどく怒られるかと思ったけど、負け試合でもしっかり試合をつくってくれたと言ってもらえて、申し訳ないと思った。ここを抑えれば勝てるという試合が何試合もあったけど、そこを粘れなかった」と硬い表情で振り返った。
確かに今季の内海はツイていなかった面も否めない。防御率はリーグ6位の好成績ながら、打線の援護が得られなかったことが勝利数に響いた。
それでも言い訳は口にせず「やるからには沢村賞を目指してやっていかないと。最低15勝を目指して頑張ります」と来季へ向けて意気込んだ。しかしその左腕が、年の最後にとんだスキャンダルに巻き込まれた格好だ。
ただ、内海に非はないとはいえ、澤村が“暴行トラブル”を起こしたという事実は動かない。文春報道の通り、被害者側と示談が成立したために最悪の事態には発展せず収まったが、球団は今回の一件を重く受け止めている。
澤村本人も深く反省して“更生”を誓っていたというが…。尊敬する先輩の内海まで無関係のトラブルに巻き込んでしまったことは痛恨の極みだろう。心機一転リリーフに転向する来季は、これまで以上に厳しい視線がその右腕に注がれる。果たしてグラウンド内外で成長した姿を見せられるか。
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