大相撲名古屋場所6日目(18日、愛知県体育館)、横綱日馬富士(30=伊勢ヶ浜)が平幕の大砂嵐(22=大嶽)に引き落としで敗れる不覚。2敗目を喫し、優勝争いから大きく後退した。

 立ち合いから右を差して強引に前へ出るも、相手が体を開き引いた瞬間にバッタリ落ちた。北の湖理事長(61=元横綱)は「日馬富士は勢いでつんのめり、墓穴を掘ってしまった。大砂嵐が何かをしたわけではない」と話したように、大砂嵐の持ち味が出たというより、横綱が攻め急いで自滅した格好だ。

 日馬富士は「負けは負け。正直、がっかりしている」とタメ息をつくばかり。5日目の鶴竜(28=井筒)に続き、横綱が2日連続で同一の相手に金星を配給する大失態となった。一方の大砂嵐はイスラム教の「ラマダン(断食月)」の真っ最中。日中は食事はおろか、水を飲むことさえ自重している。しかも、体調不良で前日深夜に病院で点滴を打ち、わずか2時間ほどしか睡眠が取れなかったという。何重にも“ハンディ”を背負った平幕力士にすら横綱が勝てないとは…。番付最高位の威信は失墜する一方だ。