西アフリカ西岸に位置するガンビア・イスラム共和国。アフリカ大陸最小の国で、ガンビア川を取り囲むように国土が形成され、その周りはさらにセネガルに囲まれている。
国土(1万1300平方キロメートル)のうち、1300平方キロメートルをガンビア川が占め、陸地の大部分がサバンナ地帯である。長い草と低い木をまじえた草原が広がり、乾季と雨季がある気候だ。生態系的には大型の草食動物が群れを形成して暮らしている。
そんなガンビアで現地の人々に実在すると信じられ、恐れられているUMAがいる。名は「キキヤオン」。アフリカでは魔術や呪術がいまだに民間に浸透し、信仰されており、スポーツにおける呪術の禁止がたびたび話題になる。そして、このキキヤオンは魔術師によって生み出される生物だとされている。
キキヤオンは顔がフクロウ、体は人間に近い形をしていて、大きさも人間ほどだそうだ。下半身の形状、足は人間のようだという。ただし、爪は鋭い鉤爪(かぎづめ)で、体中は緑がかった灰色の羽毛に覆われているといわれている。6・5メートルほどの翼を持っているとも伝えられる。さしずめアフリカの「オウルマン」と言ったところだろうか。
このキキヤオンが恐れられているのは大きく鳴り響く低いうなり声を上げ、人間の精神を食べるといわれている点だ。人間よりも大きな猛禽類に襲われたらひとたまりもないと思うが、精神を食らうというのは民間伝承によるもので、どのような状態を指すのか不明である。
実際には現地での大きな猛禽類の目撃と、前述の民間伝承が交じり合って都市伝説的な未確認生物として広まったのではないかとされる。
世界最大のフクロウは我が日本を含む東アジアに生息するシマフクロウで、全長63〜73センチだ。アフリカにはクロワシミミズクという種が生息しており、こちらは60〜65センチでアフリカで最大といわれている。
クロワシミミズクの生息地はサバンナの低木が点在する場所、川沿いの森林、とガンビアの条件と重なるように思える。全体的にも灰色がかっているため、クロワシミミズクの見間違えではないだろうか。












