東京五輪で日本の女子バスケットボールが銀メダルを獲得し、世界に衝撃を与えた。

 決勝戦(8日、さいたまスーパーアリーナ)は世界ランキング1位の米国に75―90で敗れたが、王者・米国を相手に一歩も譲らぬ戦いを演じたことで、日本のバスケット界を大きくアピールすることができた。

 試合後、主将の高田真希(31=デンソー)は「相手がインサイドで攻めてくるのは分かっていたので事前に話し合っていました。分かっていながら、突いてくるアメリカは本当に強い」と王者の壁を感じつつも「決められてしまうのはしょうがない。その後にリスタートを早くして、2点入れられても割り切って3点入れるのが自分たちのバスケット」と、大舞台で「日本のバスケ」を貫いたことに納得していた。

 準決勝では世界5位のフランスに勝利。身長差を運動量で埋め、果敢に「3点シュート」を決めるのが最大の武器だ。今大会を振り返った高田は「小さくても勝てるんだってことが証明されたことが本当にうれしい」と話し、トム・ホーバス監督(54)は「このステージで日本の綺麗なバスケットを見せたかった。良くやったと思います。スーパースターはいないけど、スーパーチーム。素晴らしい」と最大限の賛辞を送った。