静岡県熱海市伊豆山の大規模土石流で、市は6日、所在不明者64人のうち41人の所在が確認されたと明らかにした。情報提供があった1人を新たに追加し、不明は24人に。被災者の生存率が急激に下がるとされる「72時間」が近づく中、県警や消防、自衛隊などは発見救出に向け懸命の捜索を続行。市は5日、新たに女性2人の死亡を確認したと発表し、死者は女性計4人となった。
流失家屋は少なくとも130棟で、市は住民基本台帳を基に所在不明者の確認作業を進めており、居場所が分かっていない人は4日時点の147人から順次減っていた。さらに絞り込むため、氏名や住所といった個人情報を5日夜に公表し、情報提供を呼びかけた。
土石流は3日に発生。起点にあった土について、市は2007年に当時の所有者だった神奈川県小田原市の不動産管理会社が処分した残土とみられると説明した。
災害事情に詳しい関係者は「安否の確認を取りにくいというのは、固定された住人とは別に別荘やホテルが多いという観光地に共通の課題です。地元住民との付き合いが深いとも限らないし、いつそこに滞在しているかも分からないので、どれくらいの人が行方不明となっているのか把握できない」と指摘する。住民基本台帳に記載されている人とは別に、週末にたまたま知人の別荘に遊びに来ていたという人がいる可能性もある。
熱海に限らず、観光地や別荘地となるような場所は、景色の美しさを追求した立地となっていることも多いが、これが災害に対してウイークポイントとなっているという。
「険しい地形や狭い道の先に建物がある場合も多く、自衛隊や消防が行っても人海戦術がとりづらい。二次被害の恐れもあり、救助や安否確認を遅らせる要因になっている」(同)
今回の災害は観光地の課題も浮き彫りにしたと言えそうだ。












