【石原結實 病気を吹き飛ばす食図鑑】歯が小さいことから「狭歯」(サバ)と呼ばれるようになった由。

 サバに含まれるEPAやDHAなどの不飽和脂肪酸は、①血中のコレステロール低下②血管の拡張③血小板の凝集抑制(血液サラサラ効果)により、血圧低下、血栓(脳梗塞、心筋梗塞)の予防・改善に役立つ。

 血合いの肉には、鉄が多く含まれているので、貧血を防ぐ。

 サバの内臓には、酵素類が大量に含まれているため、サバは“大食漢”なのだろう。その豊富な酵素類が、水から引き揚げられた後の自分自身の腐敗に拍車をかけ「サバの生き腐れ」という現象を起こす。

 サバは、大量に捕れる上に腐りやすいので、魚屋さんは急いで売りさばく必要があり、その数え方が大雑把になったため「数をごまかす」ことを「サバを読む」という。

 サバの肉にはヒスチジンが多く含まれ、腐り始める時に多量のヒスタミンが生成される為に、あまり新鮮でないサバを食べる時に、ジンマ疹や下痢などのアレルギー症状を起こすことがある。よって、サバは新鮮なうちに食べる必要がある。サバは「鯖」と表すように、新鮮なものは「目が透き通って、体が青光りしてエラが赤紅色をしており、指で身を押すと弾力がある」ので、店頭で選ぶ時の基準にされるとよい。

「秋サバは嫁に食わすな」という俗言があるのは、秋になると脂が乗り、超美味になるので、姑は「憎い嫁」に食べさせないのである。

 ◆石原結實(いしはら・ゆうみ)1948年、長崎市生まれ。医学博士。イシハラクリニック院長として漢方薬と自然療法によるユニークな治療法を実践するかたわら、静岡・伊豆でニンジンジュース断食施設の運営を行う。著書は300冊超でベストセラー多数。最新作は「水分の摂りすぎが病気をつくる 日本人が知らない『水毒』の恐怖!」(ビジネス社)。