エースの強さとは――。フェンシングの全日本選手権初日(30日、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)、女子フルーレ決勝は、上野優佳(24=エア・ウォーター)が東晟良(共同カイテック)を15―8で下し、2年連続4度目の優勝を飾った。

 連覇をかけた一戦は序盤から僅差の展開が続く。上野は流れが東に傾きそうな場面でも「いかに自分が引かずに勝負できるか」と強気な姿勢を貫いた。終盤は東のミスにつけこんで、点差を広げて快勝。「何としても優勝したい気持ちだった。指のケガでうまく調整できなかったけど、いい試合ができてホッとしている」と頰を緩めた。

 7月の世界選手権では日本勢初の銅メダルを獲得。9月の愛知・名古屋アジア大会では日本勢52年ぶりの金メダルに輝いた。女子フルーレをけん引する上野の強さについて、東は「守りも攻撃もどちらもできる選手で、抜け目がない。ちょっとのミスが命取りになる。イタリアの選手のように、一つのミスで負けにつながってしまうような選手だと思う」と指摘した。

 2028年ロサンゼルス五輪までは残り2年を切った。「これから五輪の選考レースも始まる。いかにメダルを取って上位に行くかが大事になってくる」と展望を語った上野。現状に満足することなく、安定感に磨きをかける。