武部新農水相は28日、衆院財務金融委員会、農林水産委員会連合審査会に出席。「週刊文春」オンラインで配信された2014年と2017年の衆議院選挙の費用について、自身の陣営と後援会がそれぞれの収支報告書に二重に計上された疑いがあると報じられたことに言及した。
衆院会派「中道」の野間健衆院議員は、週刊文春で報じられた2024年の衆院選で武部氏の陣営が、無償の「車上運動員」として登録したカメラマンに86万円の報酬を支払っていた問題を追及した。
これに武部氏は自民党支部の選挙記録用の写真や動画撮影をカメラマンに依頼を行っていたとして「依頼を受けて支部の活動記録を行ったままでそれ以上の主体的、裁量的な選挙運動の企画立案にも関わっていません」と話し、カメラマンは選挙活動をしていないとの認識を示した。
次に野間氏は同オンラインが過去の衆院選において二重計上による「3000万円にのぼる裏金疑惑」について「平成26年と29年の総選挙の選挙運動費用収支報告書、選挙にどれだけのお金がかかったかの報告を選管(選挙管理委員会)にするもので、例えば車上運動員の方にいくら支払ったかということが書いてありますが、普通は1回そういうこと(記載)があるかと思っていましたが、『武部新後援会総連合』の収支報告書のなかの『選挙費用』にまったく同じ指摘があるんですね」と語った。
「同じ日に同じ金額が書かれています。同じ方に、もし2度払ったなら公選法上、規定外のものをまた別途払ったと考えるのか、払っていなくて計上だけをされて、そのお金はどこにいったか」と話すと、「車代とか、いろいろなものが2回、同じ金額で書かれて非常に不可思議です。2回払っているのか、1回なんだけれど2回計上したんですか」と質問した。
武部氏は「報道があることは承知していますが、事実関係の詳細を確認しているところです」と答えた。そのうえで「不備がある場合は政治資金収支報告書などで訂正させていただくなど適正に対応したい」と話すにとどめた。
高市内閣は簗和生前農水相が地元の道路予算をめぐる発言をめぐって辞任。これを受けて武部氏は15日に高市早苗首相に白羽の矢を立てられて簗氏の後任として農水大臣に就任していた。
ある自民党議員は「昨日(27日)の衆院農水委員会で武部氏は衆院選のカメラマンの問題に関して『実際に選挙カーに乗った事実はなく選挙運動をしていない』と話し、選挙運動費用収支報告書の訂正を選管に依頼していた。今日(28日)の〝二重計上〟疑惑は、事実関係を確認して収支報告書の訂正で対応する考えを示した。今後も野党側は武部氏の政治家として資質や〝政治とカネ〟の問題を追及してくる可能性がある…」と語った。












