次は、生きる伝説だ。V10を達成した全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・宮原健斗(37)の〝自己陶酔〟が新たな次元に到達した。

 宮原は22日の後楽園大会で、今年の王道トーナメントを制した本田竜輝とベルトをかけて対戦。試合は両者が序盤から終盤まで猛攻の手を一切緩めない大熱戦となったが、宮原の驚異のタフネスが勝利の決め手になる。本田必殺のファイナルベントで叩きつけられて万事窮すと思われたところから鬼の形相で息を吹き返すと、一瞬の攻め疲れを見せた本田をシャットダウンスープレックスで投げ切って3カウントを奪った。

 試合後、旗揚げ記念大会仕様で3本のベルトを巻いた宮原は、自身と川田利明の持つ最多記録V10に並び勝ち誇ると、青柳優馬からの大みそかの東京・国立代々木競技場第二体育館大会での挑戦表明を受諾。観客に突如「この〝生きる伝説・宮原健斗〟を当たり前に見れてよかったな。俺に感謝しろ!」と叫び拍手を浴びた。

 その後、宮原は言葉の意味について「俺はもう、スーパースターの1個上まで来たからね。今日がその第一歩ということ。これから俺の〝生きる伝説〟としての道のりが始まるんだ!」と説明。この日の勝利後に突如、脳に下りてきた言葉だと強調すると「スーパーレジェンドの川田さんとのタイ記録をまず破る。そしてその次は、三沢光晴さんの持つ最長保持期間(705日)の更新だ。そうやって一歩ずつ、生きる伝説の道を歩んでいくんだ」と歴史に名を残す先人の記録を超えることで自らが伝説になると宣言した。

 自己陶酔もここまで来れば大したものか。まずは大みそかにトリックスター・優馬を下し、先に歩みを進めたい。