ロッテとの一騎打ちを制し、大学ナンバーワン右腕を獲得――。ソフトバンクは22日のドラフト会議で青学大のエース・鈴木泰成投手(22)を1巡目指名して交渉権を獲得した。ロッテ・サブロー監督(50)との抽選での一騎打ちを制したソフトバンクの城島健司CBO(50)は右手で交渉権を高々と掲げ「日本を代表する投手に」と次代のエース候補にラブコールを送った。

 抽選の結果、青学大の偉大なOBでもある小久保監督率いる常勝軍団・ソフトバンクの1位指名を受けた青学大・鈴木は「高い評価をしていただいて、うれしい気持ちとホッとした気持ち」と表情を緩めた。ソフトバンクの印象について「本当に強いチームだと思う。そこはすごくうれしいなと思っています。自分のレベルをもう一つ上げていきたい。(小久保監督は)青学の先輩でもあるので。OBの方のもとで野球ができるのは幸せだと思います」と語り、早くも鷹戦士になる覚悟をのぞかせた。

 リーグ3連覇中の最強軍団の門を叩くにふさわしく、「勝ち運」を持った即戦力右腕だ。東海大菅生高2の選抜で甲子園に出場後は、常に世代のトップランカーとして君臨。青学大進学後は、1年から東都リーグ6連覇に3度の日本一、4年時には大学日本代表にも選出され、7月「ワールド・カレッジ・ベースボール・チャンピオンシップ(WCBC)」では大学侍ジャパンのエースとして躍動した。

 最速155キロの直球に、140キロ台のフォーク、スライダーなど、投手豊作と言われた今年のドラフトで、多くのNPBスカウトが大学生ではナンバーワン評価を与える逸材だ。

 会見に同席した同大の安藤監督も「ストレートの球質は誰にも負けないものがある」と太鼓判を押す。この日、指揮官との会話のやりとりで「印象に残ったもの」を聞かれた鈴木は「監督さんからは、折りにふれて『ブレてないよな?』という言葉をかけていただいた」と述懐。1年時から安藤監督とは4年時のプロ入り、それも「ドラフト1位」での指名を目指す目標を掲げ、二人三脚で4年間を駆け抜け、この日を迎えた。

 新たに飛び込むプロでの目標は「最多勝」のタイトル取りだ。「ピッチャーは勝って一番、評価されるポジションだと思う」というのが理由。高校・大学から続く強烈な「勝ち運」を持つ右腕は、早速鷹軍団が来季目指すことなるはずのリーグ4連覇に貢献する決意だ。