FAタリク・スクバル投手(29)との再契約に全力を注ぐドジャースだが、一方で〝悪童獲り〟を地元メディア「ドジャース・ネーション」がプッシュしている。二塁手はロハスが引退し、K・ヘルナンデスもFAで再契約が微妙な状況。3A生活を余儀なくされたキム・ヘソンも俊足攻守で評価が高いが、打撃面でロバーツ監督の信頼を勝ち取るまでに至っていない。

 そこでヤンキースのジャズ・チザム・ジュニア内野手(28)の名前が浮上した。「キャリアの大半において優れた選手であり、時折素晴らしいプレーを見せてきた。二塁手として守備は安定し、必要に応じて外野にもコンバートできる。ポジションの多様性はその柔軟性を重視するドジャースにとって大きな強みだ。加えて走塁能力を持ち、シーズン20~40盗塁(今季41個)を記録できる。四球率も高い」と守備走塁だけでもキム・ヘソンを上回ると見ている。

 打撃面は2割3分1厘、19本塁打、355打点と物足りなさは残るものの「彼のスピードはドジャースに新たな可能性をもたらせる。バント能力も兼ね備えている。内野陣を刷新できるだけでなく、長打力も加わる」と期待している。

 心配なのは〝悪童〟だけにその言動が波紋を広げることが多いこと。今季は他人のバットやズボンで打つことで調子を上げ、試合中にイヤホンを付けたり、キャンディーをなめてプレーしてバッシングされたこともあった。そんな問題児も「素晴らしいクラブハウス文化があるのでロサンゼルスは彼の能力を最大限に引き出せるだろう」と見ており、かつてない刺激的なキャラクターになるのは間違いない。マーリンズ時代に〝スパイク自慢〟をめぐってトラブルになったロハスも現場を去るだけに問題ない。ヤンキースは再契約に消極的と伝えられ、クオリファイングオファーも提示しないと見られるだけに〝劇薬投入〟のチャンスは十分あるだろう。