ヤンキースの主砲、アーロン・ジャッジ外野手(35)が7日(日本時間8日)、ポストシーズンの舞台に立てないまま2026年シーズンを終えた。

 ワイルドカードシリーズから地区シリーズに駒を進めたチームはこの日、レイズとの第3戦に3―4で惜敗。同地区の首位でレギュラーシーズンを終えた相手に1勝もできず、0勝3敗で敗退が決まった。9月中旬に右ふくらはぎを負傷したジャッジは、戦列復帰がかなわないまま敗れ去る味方をベンチから見届けることしかできなかった。戦わずして敗れる格好となったジャッジは「グラウンドに出て戦うチャンスを得られず無念だ」と悔しさをかみ締めた。

 今季はとにかくケガに泣かされた。4月に外野守備でダイビングキャッチを試みた際に右肋骨を疲労骨折。痛みをこらえながらプレーを続けたが、最終的に負傷者リストに入っておよそ3か月間欠場した。9月上旬に復帰したものの、今度はふくらはぎを痛めてシーズンを通じてプレーすることはできなかった。

 出場66試合は新型コロナでシーズンが短縮された2020年(28試合)とデビュー1年目の16年(27試合)を除いて最少。米放送局「CBSスポーツ」は「ジャッジは来季以降も当然のことながら打線の中心にいるだろう。より大きな課題は守備面での役割だ。ジャッジは(来年)4月で35歳になり、同世代の多くの選手と同じく守備の動きは鈍っている。かつては平均以上の右翼手だったが、現在は平均レベル、またはそれ以下かもしれない」と指摘した。

 守備での負担を減らせば圧倒的な打力を維持できる可能性も高まる。何より故障へのリスクを大幅に減らすことにつながる。だからこそ同局は「間もなく35歳を迎える選手、とりわけジャッジのように体格が大きい選手が右翼手から指名打者(DH)に転向するのは自然な流れであり、ジャッジにもその時期が近づいている」と〝守備引退〟を唱えたわけだ。

 もっとも、チームではスタントンやライスらDH候補は複数いる。そのため同局は「ジャッジをもう1シーズン右翼で起用し、2028年に指名打者に完全移行」が理想的としたが、果たして――。