歓喜はお預けだ――。ホワイトソックスの村上宗隆内野手(26)は7日(日本時間8日)に本拠地シカゴでのガーディアンズとの地区シリーズに「3番・一塁」で先発出場し、4打数無安打、3三振だった。何度もチャンスをつくりながら7投手の継投に決定打が出なかった。チームは3―9で敗れ、このポストシーズン(PS)初黒星を喫した。リーグ優勝決定シリーズ進出は8日(同9日)の第4戦に持ち越しだ。
超満員の4万590人のファンが詰めかけた本拠地レート・フィールドは試合前からチームカラーの黒で染まった。初回、先頭アントナッチが四球で出塁。2番バルガスが左前打で続くと、地元ファンの興奮はいきなりMAXだ。背番号「5」は大歓声を浴びて打席に立った。右腕エスピノに99・6キロ(約160・3キロ)のフォーシーム2球で追い込まれると3球目、外角高めの99・9マイル(約160・8キロ)のフォーシームにバットは空を切った。続くティールが右翼線を破る適時二塁打を放ち、1点を先制した。
3回一死満塁の守備ではデロータのゴロを捕球すると本塁へ送り、封殺。しかし、続くアデルの右翼線を破る走者一掃の三塁打で勝ち越された。
直後の3回一死一塁は2番手の元巨人の左腕グリフィンに2球で追い込まれると、3球目の外角低めの83・4マイル(約134・2キロ)のスイーパーに空振り三振。
5回無死一、二塁は4番手の左腕カンティーヨの内角低めのカーブを引っ掛けて二ゴロ。結果的に進塁打になったが、ティールが二直で併殺打に倒れた。
7回先頭は6番手の左腕ヘリンのカウント1―2からの4球目、外角低めのボール球のカーブに空振り三振だった。
3年連続100敗以上を喫し、〝最弱球団〟と呼ばれたホワイトソックスが、たった1年でポストシーズンに進む強豪に生まれ変わった。
その立役者はいうまでもなく村上だ。チーム最多の35本塁打とバットで引っ張っただけではない。NPBで日本一1回、リーグ優勝2回を経験している勝者のメンタリティを持ち込んだのだ。
地区シリーズで2セーブを挙げている救援右腕テーラーはMLB公式サイトにこう語っている。
「彼は『勝つためにここにいる。仕事をやり遂げるためにここにいる』という考え方を持ち込んでくれた。彼はポストシーズンでプレーし、勝利を収めるチームの一員になるためにアメリカに来た。彼がその考え方を持ち込んでくれたおかげで、我々は100敗を喫していたチームから、自分たちを信じてポストシーズンに進出し、試合に勝つことができるチームへと変貌を遂げることができたんだ」
中盤まで競り合いながらも最後は大敗。むしろ切り替えられていいだろう。ワールドシリーズを制覇した2005年以来のリーグ優勝決定シリーズ進出がかかる第4戦は8日にレート・フィールドで行われる。本拠地でシリーズ突破を決めれば、世界一になった1906年以来、120年ぶりだ。勝てなくても応援を続けてくれた地元ファンの目の前で絶対に決める。












