今季、国内FA権を取得した中日・上林誠知外野手(31)の動向が注目されている。「故障さえなければホームラン20本以上打つ選手。絶対によそへ行かれちゃダメだよ」(球団関係者)と中日内部から残留コールが沸き起こっているのだ。
昨季は134試合に出場し、打率2割7分、17本塁打、52打点と活躍した上林だが、今季はオープン戦で負傷(右ヒザ付近の靱帯の部分断裂)し、開幕から長期離脱。8月13日のDeNA戦で一軍に復帰したものの25試合の出場にとどまり打率2割3分、2本塁打、4打点の成績に終わった。
7日にナゴヤ球場で練習を行った上林は「(FAについては)まだ本当に何も考えてないです」と現在の思いを吐露。「今はトレーニングを頑張っています。向上心がなくなったら終わり。よく30(歳を)過ぎたら体がどうのこうの言いますけど、そういうのを自分は全然感じていない。まだまだできると思っています」と来季の〝完全復活〟を誓った。
中日は今季から本拠地・バンテリンドームにホームランウイングを導入した。本塁から右中間、左中間までの距離が116メートルから110メートルに短縮されたこともあり、チーム本塁打数は昨季の83本から121本(リーグ3位)に増加。中日のチーム本塁打数が100本を超えたのは2017年(111本塁打)以来、9年ぶりのことだ。
今季の中日で2桁本塁打を記録したのは細川(25本)、サノー(23本)、石川昂(11本)、福永(10本)の4人。そこにドジャースからの加入が決定したライアン・ウォード外野手(28)と〝完全体〟の上林が加われば、打線の破壊力はリーグトップクラスへと跳ね上がる。
前出関係者は「上林が元気ならホームラン数はさらに増えるし、やってもらわなきゃ困る」と期待。1997年に本拠地をナゴヤドーム(現バンテリンドーム)に移して以降の最多チーム本塁打数は140本(08年)だが、それを上回る可能性も十分にある。
現在、新監督の選定作業に入っているドラゴンズ。新指揮官の最初の大仕事は球団と連携して「上林流出」を阻止することになりそうだ。












