阪神が3日に2年連続のリーグ優勝を果たし、球団としては2リーグ制後初の連覇となった。4番打者として猛虎打線をけん引した佐藤輝明内野手(27)は、今季の好調を支える打撃の進化とチームへの思いを語った。

 昨季のMVP男は今季も虎の主砲として打率、本塁打、打点の3部門でトップに立ち、3冠王も視界にとらえている。「手応えは感じていますし、ある程度いい成績を残せているんじゃないかな」と充実感をにじませた。

 特にこだわってきたのが打率の向上だ。「打率が上がれば、もっとホームランも増えてくると思うし、打点は僕だけの成績じゃないんですけど。打率が上がればそこも上がってくると思っていた」。オフから打撃フォームや肉体づくり、考え方に至るまで改良を重ね、高めの球への対応も改善。「より無駄のないフォーム」という追求が結果に結びついている。

 さらに勝負どころでは打球角度を抑えるなど、状況に応じた打撃にも手応えを感じている。「土台というか、ベースの部分がしっかりレベルアップできてるのかなと。調子悪い時でもそれなりに結果を残したり、悪いとこからできるだけ早くいい方向に向かえる。そういう引き出しは増えてるんじゃないかな」と進化を実感した。

大山悠輔(中)、森下翔太(右)とともに、ビールかけで大はしゃぎの阪神・佐藤輝明
大山悠輔(中)、森下翔太(右)とともに、ビールかけで大はしゃぎの阪神・佐藤輝明

 一方、7月の広島戦(マツダ)ではハーンのすっぽ抜けた一球に珍しく感情をあらわにしたが、その真意について「何も感情を出さないということもできると思うんですけど、それはやっぱり相手チームに伝えないといけない。そういうのも必要だったんじゃないかな」と説明した。

 昨オフの契約更改では将来的なポスティングによるメジャー挑戦へ向け、キャンプイン直前まで球団との話し合いを続けた。それでも今季は「契約してもらった以上は、それに見合う活躍をしたい。それだけです」と目の前の戦いに全力を注いできた。

 進化を遂げた虎の主砲が、自らのバットで導いた歓喜の頂点。この日は仲間とともに連覇の美酒に酔いしれた。