【愛はどこへ行ったの/ザ・シュープリームス(1964年)】
モータウン史上最強のガールズグループで、レーベル黄金期を支えたダイアナ・ロス率いるシュープリームスの2ndアルバム。一気に彼女たちをトップの座に押し上げた歴史的名盤だ。表題曲のA①、A③「ベイビー・ラヴ」、A⑤「カム・シー・アバウト・ミー」が全米1位を獲得。アルバムも全米2位を記録した。
当時のモータウンはホーランド/ドジャー/ホーランド(HDH)を筆頭に鉄壁のソングライター陣を揃えており、数え切れないほどの名曲を量産した。
しかしダイアナをリードボーカルとした3人が全世界を魅了できた理由は、単なる「お人形さん」たちが与えられた曲を歌うだけでなく、そこに自分たちの魂と命を吹き込んだ結果に起きた「音楽のマジック」ではないかと思う。とにかくどの曲も美しくみずみずしさと不思議な弾力を持ち、聴く者の胸に響いてくる。
ヒット曲以外でも3人が順番に歌う大御所スモーキー・ロビンソン作のB②「ブレス・テイキング・ガイ」、ラストのB⑥HDH作「アスク・エニイ・ガール」などは胸に突き刺さる切なさに満ちている。
グループはその後も快進撃を続けて「ストップ・イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ」「恋はあせらず」「恋ははかなく」「ラヴ・チャイルド」などの大ヒット曲を生み、1970年にダイアナが脱退するまで全盛期は続いた。ダイアナ抜きの70年代以降にも数多くの名盤を残しているのでぜひ。美しいジャケットを手にアナログで聴きたい名盤だ。












