キリンビールの営業部長出身という異色の経歴を持つ俳優・山田直祈が、新たな大舞台に挑む。山田が出演するのは、10月17日にTOKYO FM HALL(東京・千代田区)で上演される朗読劇「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~」。オーディションを突破し、「オトン」役を演じる。

 同作はリリー・フランキー氏による名作で、2006年本屋大賞を受賞。テレビドラマ化、映画化もされ、多くの人々の涙を誘ってきた。山田自身も「原作を読んだ時にボロ泣きしました」と言う。

 とはいえ、朗読劇への挑戦を決めるまでには葛藤もあったという。

「後発参入組としては何でも挑戦すべきですが、朗読劇のオーディションを受けるのは躊躇しました。だって、有名な声優に囲まれて何ができるんだ!?と思ったからです」

 今回、山田を囲むのは、まさに〝声のプロフェッショナル〟たちだ。「僕のヒーローアカデミア」の緑谷出久役などで知られる山下大輝、「ポケットモンスター」のサトシ役などで知られる松本梨香ら、人気と実力を兼ね備えた声優陣が名を連ねる。

 オーディションでは意外な展開が待っていた。

「指定されたセリフを読むのですが、修正されて何度もやり直されたから、不合格かと思ったら合格でした(笑)」

 演じる「オトン」について山田は「〝時々オトン〟は、いいスパイスになり、親子愛を際立たせたいです。リアル家庭もそうですし(笑)」と意気込んでいる。