昨年9月に東京都世田谷区の路上で、韓国籍のバン・ジ・ウォンさん(当時40)をナイフで刺して殺害し、殺人などの罪に問われている韓国籍のパク・ヨンジュン被告(31)の公判が20日、東京地裁で開かれた。
バンさんとパク被告は交際関係にあったが、事件の数日前からパク被告がバンさん宅を何度も押しかけるなどストーカー行為を繰り返していた。前日19日の初公判でストーカー規制法違反罪は認める一方で殺人罪は「殺意を持って行ったわけではない」と否認。
この日は証人尋問が行われ、バンさんの元夫が出廷。元夫の口からパク被告の異様な行動と事件当日の様子が生々しく語られた。
元夫はバンさんと離婚後もビジネスパートナーとして関係を続け、交際していたパク被告との関係について相談も受けていた。事件当日も2人は一緒に仕事をしており、その休憩中に惨劇が起きた。
元夫によるとバンさんは交際中のパク被告からのDV被害に悩まされていたという。バンさんが連絡を絶つと元夫のSNSにDMを送り接触。「(バンさんと)連絡が取れないので連絡をするように言ってほしい」とお願いしたという。バンさんは元夫に「どうすれば安全に別れられるか」と相談していた。パク被告がバンさん宅に押しかけたため、事件前日には元夫の家に避難していた。
事件当日、バンさんと元夫は世田谷区のスタジオで午前中からスタッフ数人と一緒に仕事をしていた。昼過ぎに休憩のためバンさんがスタジオから出ると、すぐにバンさんの悲鳴が上がった。元夫が悲鳴の元に向かうと大量に出血したバンさんと黒い服を着た男が逃走する姿が見えた。男を追いかけようとしたが、バンさんの出血がひどく、スタッフに救急車を要請。その後、搬送された病院でバンさんの死を知らされた。
元夫はバンさんについて「離婚はしたが悪い感情はなかった。友達で良いビジネスパートナーでした」と話した。
証人尋問中、パク被告が元夫の方を見ることはなかった。












