台湾出身のジェット・ウィーについて、TAJIRIは「素晴らしいですね」と語る。「台湾から2年前にやってきてですね、いつも来るような外国人たちの中に紛れてやってきて、当初は『通用するのかな』と思っていたら、ずっとその場に居着いちゃってですね。とうとう今、ちゃんと社員契約もしていますからね」。異国の地へ飛び込み、九州プロレスで歩みを重ねてきたジェット・ウィー。その姿を近くで見続けてきた。

「昔の80年代とかのプロレスが一番素晴らしいものが埋まってると信じてやってるんですよ」。TAJIRIはそう語り、「俺から見たら素晴らしい」と続ける。自分が信じるスタイルを貫きながら、一歩ずつ経験を積み重ねてきたジェット・ウィー。その歩みが印象に残っているようだ。

 もちろん、最初から今のスタイルだったわけではない。「最初は本当に何もできなかったんですよ。だんだん学んでいくうちに、そういうスタイルが彼の中で残っていった感じ」。さまざまな経験を積み重ねる中で、自分なりのプロレスを見つけていったという。「彼の中でどれが一番本物かなって選んだんじゃないですか。そしたら、この80年代のプロレスを踏襲するようになったんですね」。そうした変化も、近くで見続けてきたからこその実感なのだろう。

 だからこそ、これから先にも思いを巡らせる。「もっといろんなところでやれたらいいと思うんですよ。いろんな国、いろんな団体で。若いやつは絶対やった方がいいんですよ」。現在も韓国へ渡って試合を重ねているというジェット・ウィー。「外の世界を見ると彼はもっと変わるかもしれないなっていうのは感じてるとこなんですね」。九州プロレスで積み重ねてきた経験を土台に、さらにさまざまな景色を見た時、どんなレスラーになっていくのか。その可能性にも期待を寄せている。