周囲もあきれ顔だ。日本水泳連盟は7日、競泳男子200mバタフライで2021年東京五輪銀メダルの本多灯(24=イトマン東進)が自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の罪で起訴されていたと発表。代表入りしていたパンパシフィック選手権(米国)とアジア大会(愛知)は辞退する。

 本多は昨年11月に法定速度を大きく超過した状態で対向車線の乗用車と衝突。男性は全治1か月のケガを負ったが、同連盟に報告があったのは7月末だった。ある競泳関係者は「何ですぐに報告しなかったのか。車の事故は仕方ない部分もあるけど、今回はスピード違反。本当に何をやっているのか」と怒りをあらわにした。

 競泳界では不祥事が相次いでおり、今春には男子背泳ぎで24年パリ五輪代表の松山陸(24)がパンパシフィック選手権、アジア大会の出場辞退を余儀なくされた。行動規範に違反する行為があり、2026年度の強化事業参加禁止処分などが科された。別の競泳関係者は「暗いニュースが多すぎる。昔だったらありえない」とばっさりだ。

 本多の処分については、判決が確定後に検討する方針。本多は同日にインスタグラムで「私の軽率な行動により、被害者の平穏な日常に突然の大きな恐怖を与えてしまったこと、ケガを負わせてしまい、身体的な苦痛を与えてしまったことについて、心から申し訳ないと思う気持ちでいっぱいです」などと謝罪した。

世界選手権で銅メダルを獲得した本多灯
世界選手権で銅メダルを獲得した本多灯

 日本の競泳陣は24年パリ五輪でメダル1個にとどまるなど、近年は苦戦続き。競技外で注目を集める現状に、競泳関係者は頭を抱えている。