独立行政法人日本スポーツ振興センターが設置するハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)は31日、東京・北区にある味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)内に、eスポーツアスリート向けの新施設「HPSC Eスポーツラボ」を新設したと発表した。

 eスポーツ競技は9月に開幕する愛知アジア大会でも正式採択され、7種9タイトルに日本から代表団が派遣されるなど活況を見せている。NTC内の倉庫を改築してつくられた本施設は、約180平方メートルに総工費約7700万円を投じて整備された。施設内にはゲーミングPCをはじめ、脳波計、サーモグラフィーなどの機器も導入され、医・科学的な支援が選手に提供される。また、そこで得られた知見を社会やライフパフォーマンス分野に還元していくことを目指している。

 施設開設に協力した日本eスポーツ協会(JeSU)共同代表理事の越智政人副会長は「このeスポーツラボをフルに活用し、(選手が)競技力向上に向けトレーニングに励んで、一つでも多くのメダルを獲得する。これが我々の目下の目標でございます」と掲げた。その上で「競技力の向上のみならず、eスポーツ自体の社会的意義の拡大に向けて、展開を広げていきたい」と見据えていた。

 この日はアジア大会のぷよぷよeスポーツ部門代表の栗原悠輝(プレイヤーネーム=ゆうき)とeFootball™部門代表の貴田英貢也(同=Tess)の2名が同施設で公開練習を行った。視線を計測するアイトラッカーや、心拍計を装着した状態で競技をプレーするなど、NTCならではの設備を利用していた。

栗原悠輝(右)と貴田英貢也
栗原悠輝(右)と貴田英貢也